望遠鏡改造(SE200N)
1.SE200N(sora-can改造)のスペック
●種別 :ニュートン
●口径 :200mm
●焦点距離:1000mm(F5)
●改造 :接眼部のオフアキ化、ファインダー位置移動、斜鏡にヒーター
2.改造
(1)改造方針
SE200Nは以下の特徴があります。
@強度が弱く、筒鏡にたわみが出る
Aバックフォーカスが短い
Bノーマルの接眼部が長く(アダプタ含む)接眼部からのバックフォーカスは55mm程度
@の影響でノーマルでは長い時間の露出ではまずエラーになる。
エラーを排除するには以下の選択がある。
●補強する
●オフアキ化する
補強は私の工作能力では無理であるし、限界もあると判断。
オフアキ化することにしたが、特徴ABがその実現を大きく阻んでいる。
そこで以下の改造を施すことにした。
(2)改造内容
@土台の変更+OAG接続アダプタ
・接眼部の土台を笠井トレーディング社製 LPマイクロフォーカス接眼部のものに変更 (6.5mm)
・薄いオフアキとして三ツ星社製のOAG5を選択。土台との特注アダプタで接続 (1.0mm)
【笠井トレーディング社製 LPマイクロフォーカス接眼部土台+三ツ星社製 OAG5アダプタ】
AOAG+フォーカス+2インチホルダ+バックフォーカス調整延長筒
・薄いオフアキとして三ツ星社製のOAG5を選択。土台と特注アダプタで接続 (37.5mm)
・フォーカスはボーグのM57ヘリコイドDX (26mm)
・カメラ接続はボーグ2インチホルダーSII(20mm)
・バックフォーカス調整としてボーグ2インチホルダーSSII (10mm)を追加
・フォーカスで2mm調整
【M57ヘリコイドDX + 2インチホルダーSII + 2インチホルダーSSII】
【接眼部の部品たちをバラしたところ】
Bその他
・ファインダー位置を移動(オフアキを360°回転させる際に干渉するため)
・斜鏡にヒーター接続(もちろん露防止)
【移動したファインダー】
【斜鏡のヒーター】
【筒鏡内部】補強していないのがわかりますね。