Archive for 3月, 2010:
M104と小惑星ニアミス
2/20に撮影したM104に小惑星2554 Skiffが写っていました。
ヨネヤンさんに触発され、投稿です(すみません。マネしんぼで)。
15分毎に2時間掛けて撮影した写真をコンポジットした写真です。
○で囲った部分に小惑星2554 Skiffが写っています。
※途中軌跡が途切れているのは撮影を中断していたからですね。
http://asteroid.lowell.edu/cgi-bin/astplot
→は一日の動きです。等級は16.5等です。動いているので暗く写っています。
これは最初コンポジットした時「ガイドエラーでも無いしなんだろ」と思いましたが、他の恒星は点像なので「動いているんだ」と悟り、「小惑星だな」と思ってました。
ヨネヤンさんの記事を見て、小惑星を特定できるサイトを知りまたまたこの趣味の面白さを知りました。
でも2年間やってきて、50枚以上撮ってきましたが、こんなことは初めてです。単に注意力がなかっただけかもしれませんが。
2010/3/19撮影 NGC6205(M13)です。
2010/3/19撮影 NGC6205(M13)です。
天気悪いし、月明るいし、最後の在庫であるこいつを画像処理。
球状星団は星雲と異なり、主役は「星」なので、アンシャープ系フィルタの使い方が難しい。
星雲の場合は基本的には星を消した画像をマスクとして使い(完全には消せませんが)、星やバックグラウンドにはアンシャープが掛からないようにするんだが(星に掛けると「自然さ」が失われるので)、球状星団の場合はそうはいかない、何せ「星」が主役なので。具体的には星団だけを残したマスクにぼかしを掛け、球状星団全体にアンシャープが掛かるようにし、アンシャープの値を星雲の時より弱めにして「星」にもアンシャープが掛かるようにしながら、自然さも失わせない処理を目指す。まあ、思ったようには中々出来ませんがね。
バッテリーのもち時間
天体撮影は沢山電気を食う。
電源が必要な物は
①赤道儀
②PC
③ガイドのカメラ
④ヒータ(斜鏡)
⑤冷却カメラ
上記を「105Ahのディープサイクルバッテリ」と、「20Ahのシステム電源」で電源供給しているが、現在、約4時間30分で切れちゃいます。昔は上記の⑤が無い状態で7時間以上はもっていたので、劣化しているご様子。
もう一セット、105Ahのディープサイクルバッテリを買おうかな。
それとも、発電機を買おうかな。
それとも、そのまま、「切れるまで撮る」方式でいこうかな。
悩んでいます。
2010/3/13撮影 NGC5904(M5)を画像処理しました。
2010/3/13に撮影したM5です。
この日、本当はM63を撮影するつもりで現場に22:00、セッティング完了23:00でオフアキのガイド星を探したが「ない」!色々探したが「ない」!。色々格闘したが、ダメなので、已む無く対象を変更。M5に。ガイド星を探し、撮影開始が1:00。RGB撮影で2:00。L画像を4枚撮影したところで、「なんかピントが甘い」ということで、EQ6PROのコントローラに今の位置を覚えさせ、アークツールスを視界にいれ、ピントを合わせ直し、覚えさせた位置へ戻す際、何やら変なメッセージが出て動かない。どうやら、南中時刻を越えたため、元に位置には戻れないようだ。しょうがないので、逆位置で再導入し、再度ガイド星を導入し、キャブレーションを実施し、カメラを180度回転させ、ピントを合わせ、撮影再開が3:00。で、再開後、4枚目で、「プスン」!!。バッテリー切れ!!!。終了。L画像は立ったの7枚、まあギリギリな枚数だ。
という結果の画像処理。L画像のフラットは2セット撮らなければならないし、画像処理も枚数が少ないわりに面倒だし、まあ、しょうがないんですけどね。
で、結果はこんな感じです。
2010/3/11撮影 NGC5457(M101)を画像処理しました。
昨日、天気予報では24時頃に風速3メートルとのこと。「だったら行けるじゃん」ということで、現場に行きましたが...ダメでした。暴風ではないが、強風で空は完璧に晴れてたんだが...
24時まで粘ったが手ぶらで帰ることに。帰宅して録ってあった竜馬伝を見ながらヤケ酒を飲んで、それでも気が晴れなので、バックログの画像処理をすることに。
対象は3/11に撮影して放置していたNGC5457(M101)・回転花火くんをチョイス(未だ2つある)。
画像処理としてはフラット処理は新技法で望んだ。それでも未だ色ムラが出来る、最終調整でごまかすが、イやな気分。公害地では仕方が無いのかな(BGレベル=2000くらい(ダーク減算後)。
この対象は同じ光学系+EOS Kiss D/N(ローパスフィルタ除去)で若干露出時間は短いが昨年撮影している。
結構違うものだ。最新のデジカメではどうなんだろうな。
●QHY9
●EOS Kiss D/N(ローパスフィルタ除去)
もう夏だね(M13)
昨日(3/19)、会社から帰宅した頃には満天の星空。疲れてて辛いが星降る夜には出かけないと。ということで22:00に出発。
自宅から35キロくらいのところ。22:50分に到着。機材セッティングを23:50に終え、望遠鏡を本日のメニューであるM13に。もう夏の天体だ。
オフアキのガイド星は直ぐに見つかった。良かった。
24:30(00:30)に撮影開始。RGBの順に各々5分×3で01:15。
ピントを合わせなおし、01:30にL画像の撮影開始。15分×11で04:15。ちなみに、後2枚撮影したがったが、雲とバッテリー切れでおしまい。
フラットは自宅の電灯の下で(もちろん工夫をしてるよ)。
画像処理は、在庫があるので、当分先だ。
フラット撮影が失敗
2/20に撮影したM104を画像処理した。最後の処理でバックグラウンドのレベルを上げると、!!!ムラがある。それも2箇所。何処でどうしてを探すと、どうやらフラット画像に必要な補正情報が無い(=妥当なフラットになっていない)。
已む無く、バックグラウンドレベルを上げる直前の画像の最低レベルをムラが目立たなくなる程に上げ、レベル外を切り落とし、その後必要なバックグラウンドレベルまで上げるという処置をした。ちなみに、ムラ部分のレベル差は約30~40。たったこれだけでダメなんだよな。天体写真って…
この処理だと、バックグラウンドがノッペリして不自然な仕上がりになる。人工的な見た目だ。ライト画像自体は非常にクオリティが高かったので残念超無念。
やはり、フラットが一番難しい。